ピンチョスをシンガポールの歴史的建物で!@Basque Kitchen by Aitor
Basque Kitchenはシンガポールのアモイ通りに店を構えている頃から一度行ってみたいと思っていたバスク料理の店。その店がいつの間にかクローズになり、シンガポール川河口のThe Fullerton Waterboat houseでリニューアルオープンとなる事を知って益々行きたい度が高まっていたレストランなのです。
シンガポール川に架かるアンダーソン橋の横、シンガポールに入ってくる船に淡水を供給するために建てられた水の家は後にシンガポール政府に引き継がれ、1990年まで入ってくる船に淡水を供給し続けたそうだ。
マリーナにたつフラトンベイホテルからこのウォーターボートハウスまでの道のりをフラトン ヘリテイジを言うらしく、かつて船着き場だったフラトンベイホテルにポストオフィスだったフラトンホテル、そしてこのボートハウスと合わせてシンガポールの歴史的建造物に触れる事が出来る。フラトンホテルの地下にはセピア色の写真が展示されているので、そこを歩いてみるのも面白い。
ここは数年前にはスタバがテナントとして入っていたし、コロナ禍前までは他のレストランが入っていた場所。
スペインのサンセバスチャンなどバスクの街を歩いているとあちこちで目にするバスク十字、それをアレンジした印象的なドアノブを押して中に入ると、ベージュを基本にしたエレガントなバーになっていた。
スペインのバルと言うと、気軽にさらっと一杯飲み屋みたいな感覚だけれど、ここは流石ミシュラン☆付レストランのバーなので、使う食材も厳選されている。
まずはアンチョビ。サクッとした歯ごたえのバゲットに塩辛くないアンチョビでトマトをサンド。
トリュコロッケ
トロにハモンイベリコの脂が塗られ、その上にはキャビア。
テーブルにあったピンセットで巻きながら頂きます。
和牛のタルタル
トマトを始め、日本の食材も多く使われていて、こちらの卵黄も日本産。パリパリのクラッカーに乗せながら頂きます。
バーカウンターの後ろから時折ジューっと言う音と共にバターと甲羅の香ばしい香りがたまらなかったので、手長エビは外せなかった。
中には挽肉が詰まって、満遍なくイカ墨がとろ~んとかかりツヤツヤ、その上にはキャビア。オトナの食べ物です。
デザートはチーズケーキ一択。バスク地方にはガトーバスクと言って、素朴なケーキは存在するけれど、バスクチーズーケーキと言う伝統菓子は存在しないのです。
ブリュッセルからシンガポールに越してきて、日本の人達が皆バスクチーズケーキとかバスチーとか言って騒いでいるのを聞いて、一体なんなの?と思ったけれど、日本で流行った物がシンガポールにも飛び火していたらしい。全然知らなかったのよね・・・そんなに人気があるって事!
ここのはそのチーズケーキ人気に便乗したかたちの様。
スペインのバルで食べるタパスやピンチョスとは違うけれど、全て二人でシェアーして腹八分で丁度良い塩梅。
翌週はこのバーの奥にあるレストランの予約をいれていて、まさかの2周続けてバスクキッチンでのディナーとなったのです。
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