瀋陽 ~母の生まれた町を探して!~
母が生まれたのは満州国
母の父親、私の祖父は満鉄で働いていたと言う事は祖父の生前に聞いてはいたけど、上海に住む事になって、中国にいる間にどんな所なのか常々訪ねてみたいと思っていた。
戸籍の住所を頼りに町を探してみる。
70年以上前と現在では町の名前は変わっているかなと思ったら、なんと変わってなかった!!
事前に瀋陽の空港から車のチャーターして
空港から高速を1時間ほど走り、”台安”と言う町で下り、
な~んにもない田舎道を3,40分ほど走った所に大虎山村はあった
(迷う事もない、車が走れるように舗装された(ボコボコだけど)道は1本だけ)
メイン通り、左には団地が並び右には食堂やお店が数件、こんなド田舎でも携帯は通じるのが中国のスゴイところ!
荷車を引く馬やロバが待機中、おじさん達も暇そうだ・・・
1本奥の道では、おじさんが山羊を連れて散歩
大虎山駅
調べた限り、ここは満鉄の線路だったみたい
北京などでも見かけた三輪タクシー
タイミング良く、貨物列車が通り過ぎた
町の目抜き通りの奥は煉瓦の家が並ぶ、池もキンキンに凍ってる!
その中に目立つ教会
母達家族が住んでいた社宅はもちろん残っていないだろうし、何処にあったのか分かるはずもないけど
住所を見る限り、確かにこの辺りがそうなのだろう・・・・
日本から満州国へ、今の私達みたいに駐在員家族として住んでいた場所
母に聞いても覚えてる事はお手伝さん(アイさん)がいた事と
敗戦後、日本に引き揚げる時には売られない様男の子に見せる為に丸坊主にされた事ぐらいだと言う。
近くに川が流れたいたとか、電車が走っていたとか・・全然覚えてないみたい!
お爺ちゃんがまだ元気生きていたならなぁ~
色んな話しを聞けたのに!!
タイムマシーンで過去に旅が出来たなら・・・
ただ『私もこの場所に来たよ』と白い空を見上げた。
きっと分かってくれるだろうな・・・・
ついでに、この先の黒山と言う町にも寄ってみた。
大虎山が村ならば、ここは町だけど
やっぱりド田舎
昔の満州国、中国の東北地方ってどうも暗いネガティブなイメージしかなかった・・・
ハルビンも含めほんの少し垣間見ただけだけど、来た後もそのイメージは変わらなくて、
寒い冬の時期だからなのか、なんだかとっても寂しい感じがした。
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