クラクフのユダヤ人街カジミエシュとヴァヴェル城散策
クラクフの鮮やかな中央市場広場からレストランが沢山並ぶグロツカ通りを真っ直ぐ南下していく。
すると右手には聖ペテロ聖パウロ教会。ヴァチカンの広場程ではないけれど聖者の像が鎮座していて見下ろされている感じ。
この教会の先に見えてくるのがヴァヴェル城の城壁
その手前にはThe Cross of Katyńと言う十字架があった。
ヴァヴェル城へは帰りに寄るとして、そのまま真っ直ぐ道なりに歩いていくとトローリーバスが行き交うディエトラと言う通りにぶつかる。そのディエトラを渡ればそこから先がクラクフのユダヤ人街。
ヨーロッパの街には(特に中欧)ユダヤ人街とか旧ユダヤ人街を目にするけれど、第二次世界大戦前のポーランドにはヨーロッパ最大のユダヤ人社会があったそうで、クラクフのこのカジミエシュ地区もナチスドイツによってゲットーが作られ、そこから強制収容所へと送られたのだそうだ。
街には大小のシナゴークがあってダビデの星や燭台が目に付く。
全く読めないヘブライ語もあちこちに・・・・
映画シンドラーのリストの舞台になったのもこのカジミエシュ地区のゲットーなんだそうだ。ここからビスワ川を渡った所にオスカーシンドラーの旧琺瑯工場があって今は博物館になっている。
戦争で廃墟と化したカジミエシュ地区だけど、最近古い建物を利用したおしゃれなカフェやショップが増えて来ているんだそう。
ジューイッシュ広場には誰もがカメラのレンズを向ける有名なレストラン、アリエルがある。
コチラも有名なハムサ。私はハムサもアリエルにも入らなかったので中がどういう風になっているのか分からないけれど、変わりに1軒のアンティークに囲まれた可愛らしいカフェに入ったので別で記事にしたいと思う。
広場にはシティーツアーしてくれるカートがいくつもあるので、これに乗って町を回ればもっと詳しいことが聞けるのかもしれない・・・・
ユダヤ人街を後にして来た道を戻りヴァヴェル城へ
城壁の中は歴代の王が暮らした城に大聖堂が見どころだというけれど、かなり歩き疲れてしまったので、外観のみサラッと見るだけにした。
春爛漫!満開から散り始めたモクレンの花が綺麗だった広場。
広場にはカフェがあって、花壇越しに見る大聖堂が特等席!
アイスカプチーノをオーダーしたら漏れなく生クリームが付いて来た。
一息ついたらビスワ川沿いにたつヴァヴェルの竜をチラッと見下ろしてみる。
この川の先にオスカーシンドラーの旧琺瑯工場があるのね・・・・
ワルシャワへと戻る列車のタイミングを計りつつクラクフの中央市場広場へと戻る。
黄色い花が飾られたレストランの前にはルレエシャトーに加盟しているホテル コペルニクスがあった。
日帰りではなくクラクフに滞在するのならば、このホテルが良さそうだ!クラクフからはアウシュヴィッツの強制収容所やヴィエリチカ岩塩坑を訪ねる事も出来るのだから・・・・
重く悲しい歴史のせいかもしれないけど、快晴の青空の元でもやはりユダヤ人街は中央広場に比べて暗い感じがしたと沢山の人達が行き交う明るい広場に戻って改めて思ったのです。
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