バンコクでジムトンプソンの家に行ってみた
過去にバンコクには何度も行っているけれど、まったく興味のなかったジムトンプソンの商品。きっと上質なシルクなんだろうけれど、ちょっとおばちゃんっぽいって言うイメージが若いころからあって、遠目から見ることはあっても手に取ることはなかった。なので、創業者のジムトンプソン氏についても何も知らなかったのです。
確か、マレーシアのクアラルンプールに行く前にシンガポールの紀伊国屋書店で見かけた小説のタイトルに目が留まり、購入。宿泊先のホテルで一気読みしたのが『マレーシア特急の謎』と言う小説だった。
マレーシアに行くから、タイトルにマレーシアと言う名が入ったと言う単純な動機でるあるけれど、推理小説好きだし、ホテルのプールサイドでボーっとするには私的には格好の読み物。
小説はマレーシアの紅茶で有名な高原キャメロンハイランド。そこでタイに住むジムトンプソン氏が行方不明になって、それっきりだという事を恥ずかしながら初めて知って、(マレーシアに紅茶畑があることも初めて知った)それで興味を持ち始め、バンコクに行く機会があったら彼の家を訪ねてみたいと思うようになったのです。
泊まっていたパークハイアアトバンコクからBTSに乗り、着きました!ジムトンプソンの家。
ガイドと一緒に回るツアー形式のお家、チケットを購入したらすぐに日本語のツアーがあるという事で、そちらに参加。もしBenoitと一緒だったら、英語かフランス語になっちゃうけれど、私一人なら日本語でも大丈夫。
ツアーはまずコートヤードからスタート。アンティークの家具や仏像、彫刻が並んでいる。
家の中に入り、階段の下の床に目を落とすと、白黒のタイルが床に貼られている。これ、黒はイタリアから、白はベルギーから運び込まれた大理石のタイルなんだそう。
WW2以前は建築家として働いていた彼、34歳の時にアメリカ陸軍に志願してヨーロッパで従軍していたそうなので、建築家だった彼ならではのチョイスかもしれない。
ダイニングなどで使用したであろう食器や、東南アジア各地から集めた骨董品など博物館級の品はガラスケースに入れられ展示されている。
家の裏に川と言うか運河があって、向こう岸にモスリムの人達がシルク織で生計を立てていたので、トンプソン氏はこの家と彼らをボートで行き来していたのだそう。以前は沢山いたシルク織の職人家族も今では1家族のみだそうだ。
この家はチーク材で出来た古い家6軒を集めて出来たもの。大部分は100年から200年以上経ち、6軒のうちの何軒かはアユタヤから川を下って運ばれてきたものだなんだそう。
タイの昔の建築法に従って復元しているけれど、そこかしかこ彼のアイデアが生かされているとのこと。
まだチェンマイに行ったことないのだけど、リビングなどは写真で見るチェンマイのリゾートホテルっぽくも見える。
WW2間際に情報将校としてタイに派遣され、退役するまでバンコクで勤務しタイに永住した彼。
手織りシルクに魅了され、タイシルクの名を世に広めたのも彼だったのね・・・・・・
1967年3月マレーシアのキャメロンハイランで休暇中に謎の失踪、未だに手がかりもつかめていないそう。
ジムトンプソンの家は最後はショップと繋がっているのは、まぁ~~何事も商売だものね!
暑かった8月のバンコク。外のカフェでココナッツコーヒーを飲んだ。私初めて飲むココナッツコーヒーだったのだけれど、美味しい!!!美味しくて、ホテルに戻ってからもプールサイドでは2日間続けてココナッツコーヒーをオーダーしたほど。
家のデコレーションは美しく見ごたえ十分。ひょんなこ事から知ったジムトンプソンの失踪だったけれど、今度はマレーシアのキャメロンハイランドに行ってみたくなった。シンガポールからはそんなに遠くないのよね。
その時には、このジムトンプソンの失踪事件を元にしている松本清張の推理小説『熱い絹』を持っていきたい・・・・・
LEAVE A REPLY