スンバ島に息づく精霊信仰、神が宿るマラプの家を見に行こう!

スンバ島に息づく精霊信仰、神が宿るマラプの家を見に行こう!

インドネシアでもスンバ島だけに見られる独特な家、マラプの家を見てみたい!と思ったのが今回のスンバ島への旅の一番の理由だった。スラっと伸びた藁ぶきの屋根にはスンバ島の土着信仰でもあるマラプの精霊が宿っているとかで、機会があったら一度見てみたいと思っていた。シンガポールに住んでいる今が絶好のチャンスだったのです。

滞在していたキャップカロソのアクティビティーセンターでも色々と提案してくれるので、アレンジしてもらって、いざエクスカーション!

当日の朝はこんな4×4の車が用意されていた。4×4なんて必要なの?と一人思っていたけど、乗って納得、後半で結構なオフロードを走りました。

キャップカロソを出てしばらく海沿いを走る。後から聞いたのだけど、この辺の空き地も全てキャップカロソの敷地で、これからの計画ではマリーナを作って周辺をクルーズ出来るボートを備えたり、スンバ島は馬が有名なのだけど(ニヒスンバではビーチで馬が走るシーンがみられるとのこと)、キャップカロソでも馬を用意したり、ヴィラを建てる予定だそうだ。

スンバ島の普通の村。藁ぶき屋根の本当に質素な家。

そして、しばらく走るとマラプの家が並ぶ集落が見えました。わぁ~~~~~~本当にスラっと伸びてる!さっき見た村の家とは大違いだ!家のてっぺんに角の様に見える物は男女を象徴するものだそうだ。

でも行ってみたい村はまだまだ先。ここでは車の窓を開けて撮っただけ。

車は舗装された道を快適に進みます。途中に何度も見かけたキリスト教会。

イスラム教徒が大多数を占めているインドネシアにおいて、キリスト教が多数を占めるのがスンバ島のある東ヌサテンガラのエリアで、ローマカトリックが主要な宗教である唯一のインドネシアの州とのこと。

Pantai Ratenggaro(パンタイがビーチの意味なので、ラテンガロ ビーチと読むのかな?)その手前に掘っ建て小屋があって、どうやらココで、入場料を払うみたいでした。案内してくれるスタッフが全部やってくれたので詳細は分からず。

村に入ると、先ほど見た家よりもさらに高い屋根の家が並んでいて、奥にはインド洋が広がる絶好のロケーション。

この村がスンバ島でも1.2を争うくらいに高い屋根を持つマラプの家があるそう。

マラプ信仰によると、マラプとして知られる先祖の霊が生者の生活を保護して良い方へ導いてくれると信じられているので、様々な儀式を通して敬われているとのこと。

スンバ島はイカット織が有名で、これもスンバの伝統と文化に密接に結びついているもの。

家の周りには大きな石の塊がいくつも並んでましたが、これお墓なんだそう。先祖代々のお墓とマラプの神と暮らす生活は現在でも島の3割の島民が信仰を守り続けているらしい。

この巨石の埋葬は先史時代にまでさかのぼり、現代でも続いているユニークな伝統なんだそうだ。

この村は川と海が混じりあう河口にあるのです。だから村の外れに行くとサンドバンクが美しい景色に出会える。

きっとここからの夕陽はさぞかし美しいことでしょう・・・・・次回来ることがあったなら、夕暮れ時に訪ねてみたい

しばらくすると、一人の村人が近づいてきました。Gジャンを羽織っているけれど、腰に刀をさしていた。

撮影の許可をもらって撮った一枚はマラプの家をバックにパチリ!

どうやら、家の中を見てみないか?という事らしい。勿論幾らか払う事になるのだけど、中がどんなになっているのか見て見たかった。

竹で組まれた高床式の家に上がると、真ん中が台所になっていて、真上に釣られた籠には家畜がいた。

マラプの精霊が住むとされれる天井の方へ眼を向けてみたけれど、暗くて何も見えなかった。

キッチンを囲む様にしてある4柱は独特な彫刻がされている。

これが寝室。ふむ・・・・・身体が痛くなりそうだ・・・・・

死は人の終わりではなく、死後の世界への旅の始まりとみなされていて、スンバの人にとって葬儀の儀式はとっても重要とのこと。

通常、葬儀で犠牲にした動物(馬、豚、鶏、山羊、水牛など)が死者を次の世界へと導くのに役立つと考えれているのだそう。

なので、ここに吊るされた骨は犠牲になった動物たちなのかしら?

さぞかしプリミティブな生活と思いきや、村に入った時に電線が見えたので電気が通っていることは分かったけれど、携帯も彼らにとっては必需品のようだ。

一寸とも笑わない村人だったけれど、刀の話をしたら、自慢げに取り出して、やっと笑顔をみせてくれた。

これがスンバ馬なのかな?結構小さめ。

村を後にして、対岸へ行ってみました。こんな感じの景色の写真を以前に見かけてジャカルタやバリ島とは違うスンバ島に行ってみたいなぁ~と思ったのです。

珍しい家屋と言えば、スラウェシ島にも伝統建築があるようなので、そちらも是非行ってみたい。

水の向こうに高い藁ぶき屋根を持つ独特な家々。今回、願いが叶いマラプの家を見ることが出来て良かった!

巨石のお墓も色々で、こう言った文様も意味があるのかな?

車を留めていた崖っぷちで撮った4×4がCMの一コマの様だった。

マラプの家を訪ねた後は、カシューナッツ農場へ、道中に見かけた建築途中の教会。この教会がマラプの家の屋根に似ていると思ったのだけど、どうだろう?

talasiと言うファームの中にはカフェがあるので、そこで一休み

カシューナッツ畑も見学できるのだけど、興味がないのでコーヒーを飲みながらスタッフと雑談タイム。

さて、スンバ島は大きく、東スンバ、西スンバ、中央スンバ、南西スンバと4つに分かれていて、キャップカロソや先ほど訪ねたラテンガロの村も南西スンバ島のKodiと言うエリアにある。

そして、島で話される主要言語はスンバ語とインドネシア語(バハサ)だそうだ。スンバ島の中にも様々な民族があって、異なる言語と方言があるので、スンバ語と言っても空港のあるタンボラカ出身者とそこからたった45km離れたコディ出身者では方言が違うから理解できなことがあるらしい。

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