チンクエテッレの玄関口、ポルトヴェネーレ

イタリアンリビエラのポルトフィーノから南下してチンクエテッレへの玄関口ポルトヴェネーレとやって来た。チンクエテッレへの入口としてはもう少し大きな街のラ スペツィアの方が有名かもしれないけれど、半島の先っちょにあるポルトヴェネーレもチンクエテッレの様にカラフルなファサードを持つ家々が海に向かって並んでいるのです。

イタリアのリビエラ海岸の東端にあるポルトヴェーネレが歴史上初めて文書に現れるのは紀元2世紀で、”ポルトスヴェネリス”(Ports Veneris)であるらしく、町の名は女神ヴィーナスに由来するのだそう。

そんな女神がほほ笑んだ様な名前のこの町には小船が停泊する小さな港、その奥に旧市街が広がり、
狭い海岸線に隙間なく並んだ背の高い家々が城壁の役目をしていて、町全体が海に向かって築かれた砦になっている。

まだ本格的なシーズンの前だったからなのか、旧市街の中はひっそりとしていた。

それでもレストランや土産などは開いているので、食事に困る事もなく静かで逆に良かったかもしれない。

ただホテルは冬季休業中でまだオープンしていない所が多くて選択肢がほぼなかった。

他の地中海沿岸の街同様に、きっと復活祭が過ぎたら一気に華やいでくるのではと思う。

旧市街から歩いて分程のRoyal sporting hotel。

至ってシンプルな部屋だけど、一応窓から海を望むお部屋。

旧市街の先まで歩いてみた。

町の上には中世の古城,既に廃墟となったカステッロ アンドレア ドリア。

岬の先にはサンピエトロ教会が立っている。

12世紀に繁栄した海洋都市ジェノヴァの出城として築かれたポルトヴェネーレの夜。

満月が暗い夜の海を照らしていた。

この町からチンクエテッレの村々を巡るボートが出ているので、このポルトヴェネーレで宿を取ったのが一番の理由だけれど、あと1泊ぐらいして、この街をもっと歩いてみたかったなぁ~と思う。

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