遺跡を飲み込む圧倒的な自然のチカラ タプロームはやっぱり凄かった!
以前にアンコールを訪れた時にも一番圧倒されたタプローム。あの時も自然って凄い!と感慨深かく、今回20年ぶりぐらいに再訪することになって、あの自然の驚異を目に出来るととても楽しみにしていた。
アンコールワットを見学後ルモックに乗り、タプロームへ、ここはアンコールトムのバイヨン寺院と同じ王様が建てたので、バイヨン式の四面塔がある。
王様の母親の為に建てた仏教僧院だったけど、後にヒンドゥー教寺院に改修されたらしい。
寺院の外からもカジュマロの木が真ん中にそびえ立つのが見えてワクワクする。
以前に来た時は自然の力を見せるために修復などはせずにそのままにしておくのだと聞いたのを覚えていたのだけど、今は巨大に成長し過ぎて、このままでは本当に崩壊し見学も出来なくなるので、少しづつ手を入れているのだそうで、インドとカンボジアが共同で修復にあたっているとのこと。
なので、ベンベリアの様に遺跡の中に見学用に木で出来た通路が何か所か設置されていた。これは以前にはなかったもの。
20年前は↑の木の根っこに座って写真を撮っていたのが、今は出来なくなっている。
トゥームレイダーのロケ地になったこともあり、人気のタプロームだけれど、私たちが訪ねた時は他に誰もいなかった。
当初の目的だった、人のいないアンコール遺跡をゆっくり見学したいと言う願いが現実になった。
これなんか大蛇が石を飲み込んでいるよう。
このカジュマルはイチジク属に分類される植物で、別名、絞め殺しの木とか呼ばれてるんだそう。
他の植物や岩などに巻きついて絞め殺すように(あるいは実際に殺して)成長するからだとか。
角度によって全く違う表情を見せる根が本当に凄い。(もうね、凄いしか出てこない)
根の下に立って空を見上げてみる。
血管みたいな根は不気味さを増している。
こちらはタコの足みたいな根
本当に、いつ建物が押しつぶされてもおかしくないくらい。
最初は鳥や蝙蝠の糞から出た小さな芽だったのにね・・・・・・・
タプロームで検索すると自然の驚異と言う言葉が必ずと言っていいほど出てくるけれど、本当に、ウンウンと頷かずにはいられない。
樹齢300~400年だと言うカジュマルの木はいつか遺跡を押しつぶしてしまって、自身も倒れて枯れてしまう時がくるんだろうか・・・
鉄の棒で支えてはいるけれど、そんなんで大丈夫?と感じるのは私だけかな?
今回2度目のアンコール遺跡だったけれど初めて見た時から20年ほど経っていたので、真新しい気持ちで見学出来たし、熱帯での自然の力って凄いなぁ~と、又改めて感じることが出来た。
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