砂丘と太陽光のいたずら、デッドフレイが一番美しい時
駐車場というほどでもない木陰に車を停めて、真っ直ぐ行くとそこがデッドフレイだよ!僕は後から行くから、ゆっくり楽しんで!って送り出された私達。速足でデッドフレイへと向かう。
朝日が一面に当たり、まさしくアプリコット色に輝く砂丘。左側の尾根を伝って歩いていくとそれがビッグダディ。
もう間に合わないのは分かっていたけれど、随分と太陽の陽がデッドフレイを照らしていた。途中寄り道していなけば、もう少しましだったかもしけれないけど・・・・
う~ん・・・やっぱり無理だな・・・・
幾重にも重なる砂丘の陰になって太陽が昇っても暫くは陽が当たらない地面が蒼い色に、朝陽が当たる砂丘の斜面は赤褐色で砂丘に生えている草が黄金色に輝いて、デッドフレイの枯木が黒い影を作り、この世に存在するとは思えない光景。
朝の数分、ほんの一時に太陽と砂丘が作る世界は、一瞬魔法をかけられて、時が止まった様な幻想的な世界なんだと思う。私達が来たのはその魔法があと少しで冷める頃だったのか・・・・
まったく同じシチュエーションでの写真は撮れなかったけれど、ココは誰もがアーティストになれる場所だと思う。
青い空、赤い砂丘、黒い枯木、蒼い地面、たったこれだけ。
だのに、面白い絵が沢山撮れる。
反対側の陽が当たっていない方を向けば全く違う色で、何と言うか、瞬間冷凍した様にも見える。
このデッドフレイとビッグダディと呼ばれる砂丘は700年ほど前に出来たのだそう。
ソススフレイから溢れた水がこのデッドフレイの場所に溜まって湖が出来た。そこへ動物たちが水を飲みにやってきて、排泄をするとそこから芽が出て木が育ち、やがて湖の水は枯れて硬い粘土質の地面が出来上がったけれど、枯れきった木々は倒れずにそのままでいる。それがこのデッドフレイ。
地面はクレイ(粘土質)でとても固い。いびつな丸が沢山の中に♡マーク見つけた。
陽も高くなり暑くなってきたので、そろそろ戻ります。
振り向けば、もう完全に太陽がデッドフレイを照らしている。700年以上前は湖だった場所なんてね・・・・
所々にこんな草が生えているのも不思議。
風に消されていく動物の足跡。
そうそう、このナミブ砂漠には蜘蛛、カメレオン、ヘビにサソリなどが生息しているらしく、もしかして見つかるかなぁ~と期待していたのがシャベル・スノートド・トカゲと言う小さいトカゲ。
昔テレビで見た事があって、左右の手足を交互に地面から離して、本当にあちちちちっ・・・って暑がっている様に見えて、これはサーマルダンスと言うらしいのだけど、結局そのトカゲは見つけられなかった。
ナミビアは何処を見ても絶景!
ビッグダディから続く尾根を歩いているBenoitも小さく見える。
また一つ想い出に残る美しい景色を見た。
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