ガウディの最高傑作?カサバトリョ
バルセロナのメインストリートでもあるグラシア通で一際目立つ不思議な家、カサ バトリョ。1週間の滞在中、毎日見ていたカサバトリョの中へいざ見学に!
所説あるらしいのだけど、上の屋根の部分はドラゴンをイメージし、家全体に至っては海をイメージしたと言われている。ファサードにはタイルやガラスが張り巡らされていて、キラキラと輝いている様はまるで海の中のサンゴ・・・・。でもバルコニーは骸骨の目にも見えるし、2階に至っては柱が足の部分、丸いガラスは魚のウロコに見えなくもない!と、本当に不思議。
1877年に建てられた建物を繊維業で財をなしたバトリョ氏が1903年に購入。
その当時のバルセロナでは金持ち達が競い合う様に派手な家を建てていて、バトリョがガウディに改装を依頼したのが1904年、2年後に改装は無事終了した、1906年、ガウディが54歳の時だった。ガウディはその後すぐに石切り場と呼ばれたカサミラに取り掛かるのです。
一番上のバルコニーにはカメラが付いていて、写真が撮れるようになっているそうだ。
チケットを見せて中に入って行くと、オーナーであるバトリョの部屋へ行く階段と、他の入居者が使用する階段は別になっているという事だった。そのバトリョの部屋へ続く螺旋階段は背骨に見える!
階段を上り、すぐ目にするのがキノコいたいな可愛らしい暖炉がある部屋。バトリョ氏の執務室として使われていた場所。ガウディ的には入口から階段までをパブリックスペースとし、この執務室はその奥にあるバトリョ家のプライベートスペースとの境目の空間、クッション的役割で作ったらしい。
バトリョ家の部屋に入れば、何とも言えない淡い色彩の天井に、直線が少なく、緩い曲線の世界。
外から見た時に骸骨の足みたいな柱があった場所はサロン。
今では所有者は最上階のペントハウスに住むことがほとんどだと思うけれど、昔の習慣は建物のオーナー家族が住むのは2階とか3階部分だったので、上層階に住む借家人との差を強調する為に、出窓だったり、広い窓だったりと、その建物の中で一番ゴージャスな装飾になっているのだそうだ。
サロンにある扉。普段は独立した部屋として使え、必要に応じてアコーディオン式の扉を全開してつなげれば、一つの広いスペースになる。
そして上を向けば天井は渦巻き状。
椅子は勿論ガウディ作
裏にはテラスがあって、ここもバトリョ氏のプライヴェートスペースだった場所。
壁にはモザイクタイルで覆われた植物を植えるプランター
屋上に登ると正面にある十字架の付いた塔にカラフルなモザイク。
カサミラやグエル公園ももそうだし、ガウディ的にも拘りを持っていたにちがいない物の一つが煙突。ここのもユニーク。
居住者用のドアなんておとぎの国の世界!
建物内部のパティオの吹き抜け部分も圧巻!濃い青いタイルは上から下へ行くほど淡い青へとグラデーションになって貼られている。
普段なら苦痛な階段の降りもだんだんと変わっていくタイルの色を見ているだけで、苦痛なんてゼロ!
ガウディワールドにどっぷりと浸かったカサバトリョだったのです。
バトリョ家専用の背骨みたいな階段とは全く違う入居者用の階段を下りた所でフィニッシュ。
明かりが灯るカサバトリョも素敵です。
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