モデルニスモ建築がいっぱいなバルセロナ
ガウディのサグラダファミリアを始め、モンタネールのサンパウ病院等々有名な建築家が建てたものの他にも沢山の素敵な建物があるバルセロナ、1週間の滞在ではすべて見て廻るのはとても不可能。
なので、Covit-19がパンデミック宣言される直前に旅したバルセロナ最後の記事は街を歩いて撮ったモデルニスモ建築のファサードのスナップ写真。
モデルニスモ建築はバルセロナ市内だけでも100軒を超えると言われているのだそう。
最初はガウディが最初に手掛けた集合住宅のCasa Calvet。↓言われないとガウディ建築だとは分からない外観。
見上げると、下から上と荷物をあげる為の滑車がユニークな形をしている。
やはり2階の真ん中のバルコニーが一番豪華。カルヴェット家の為にデザインした家は中を伺う事は出来ない。
だけれど、一見ガウディらしからぬファサードの建物は1階がレストランになっていて、竣工時の家具などが見られるらしい。
こちらはグラシア通りのPalau MalagridaでJoaqium Codina i Matali作↑見学は不可だけど、1階がCOSなどお店になっている。
ダイアグナル通りのPalau del Baró de Quadras。↑1906年、Josep Puig i Cadafalch 作
一見地味だけれど、内装はゴージャスなんだとか。
Casa Camalat。↑1911 年建築のアールヌーボー様式の集合住宅。ガウディの影響を受けたというSalvador Valeri Pupurull 作。
モデルニスモ建築はアールヌーボーに影響を受けたカタルーニャ独自の新しい芸術様式のこと。
従来のよりも曲線的かつ装飾的、プラス、カタルーニャの文化要素も加わって出来たカタルーニャ的解釈のアールヌーボがモデルニスモ建築。
※アールヌーボとは20世紀初頭にかけてベルギー及びフランスから広まったヨーロッパを中心に開花した国際的な美術運動で、花や植物などの有機的なモチーフや自由曲線の組み合わせによる従来の様式に囚われない装飾性や、鉄やガラスといった当時の新素材の利用などが特徴。とウィキペディアにはある。
この家はブリュッセルでよく見たアールヌーボの先駆者ヴィクトール オルタの建物に似ている。
Casa de les Punxes↑中世のお城の様だけど、集合住宅なんだそうだ。Josep Puig i Cadafalch作
ドイツの有名なノイシュヴァンシュタイン城からイメージした建物だそう。
住居ではないけれど、サンホアン通りを歩いていると目に留まるカソリック教会Parròquia de Sant Francesc de Sales↑
グラシア通りに戻って、カサバトリョの隣に建つCasa Amatller。↓壁面の細かな模様は白と黄土色の漆喰で出来ている。
Josep Puig i Cadafalch 作。屋根の段々 i Cadafalch 作。ベルギーでも多く見られる階段状の切妻屋根が特徴。
ガーゴイルも突き出したゴシックな建物は中世を描いたファンタジーゲームに出てきそう。
ガウディのカサバトリョ、このプーチのカサ アマトリェール、モンタネールのカサ リェオ イ モレラが並んでいるグラシア通りの一角は「不協和の街区」と呼ばれているのだそう。三者三様の建物は見ている方はとても面白いけれど・・・・
最後はモンタネール作のカサ リェオ イ モレラ。19世紀半ばに建てられた旧家を改築依頼し、出来上がったのは4年後の1906年
スペインのハイエンド メゾンであるロエベが入っている1階部分は市民戦争によって破壊され、その後新たに修復されたもの
名家に生まれたモンタネールが率いる建築チームは一流の彫刻師、細工職人達が40人以上も集まった集団だったそうで、音楽堂や病院を観ても溜息ものだけど、このファサードを観ているだけでも圧倒される。
クーポラの天上モザイク画スゴイ!
内部も見学出来る様になったと聞いていたけれど、私が行った2019年は改装に付き閉鎖中だった。
なのでガラス張りのエントランスから見えるモザイク画だけでもと頑張ってみたけど、反射してなかなか難しい。
それにしても、これが住宅だなんて!当時のブルジョワ階級の人達ったら・・・・
カサバトリョのテラスから見るカサ リェオ イ モレラのステンドグラス。光が差し込むときはさぞかし美しいのでしょうね・・・
モンタネールの建物を観ているといつも、何故だかモネの絵が浮かんで来る。
又いつかバルセロナに来る機会があったら、中を是非見学してみたい!
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