モザイクが美しいグエル公園へ
モンジュイックの丘を後にして向かったのは、バルセロナの北の郊外にあるグエル公園。サグラダファミリア同様に、ガウディ建築と言えばの場所。
当初ここは、庭園と60戸の宅地が一体となった富裕層の為の新興住宅地として造園された場所。はげ山だった場所はバルセロナの海と街を望む絶好のロケーションだったにもかかわらず、複雑な分譲条件、閉鎖的なロケーション(交通が不便)等により住宅地の販売不振に終わった為、計画を中止、依頼人であるグエルの死後、彼の遺産はバルセロナ市に買い取られて、その後公園として整備され、一般公開されたという。(結局ここも未完だったのね・・・・)
面白いのは高低差のある土地が3つのユニークな陸橋で結ばれているところ。街路樹のヤシの木と一体となって、石が積まれた橋もパイナップルとかヤシの木に見えてくる。
陸橋の回廊部分、石で覆われた柱を見ると、未完で終わったコロニアグエル教会や、後日見るサグラダファミリアの生誕のファサードも鍾乳洞の様な雰囲気だったよなぁ~と・・・・・そう思うと彼の作品はどれも似ている。
住民の為の市場として設計された場所には天井にモザイクがビッシリ。ここはガウディの協力者ジュゼプ マリア ジュジョールによって設計された場所。
色の付いた部分に目が行きがちだけど、白い部分も全て陶器のタイルで、すこしでもモザイク画をかじった私としては開いた口が塞がらない。(これはビザンチンなど、宗教美術に多いモザイク画もしかり)タイルを切って張り付けていく作業はかなりの労力だと思うよ!
良く見ると、割れたお皿を使っている部分も。割れたお皿もアートになる!エコロジーだね!
その市場の上は絵葉書にでも良く出てくる、波々のベンチが続くテラス。
優美な曲線を描くベンチは色鮮やかなモザイクで覆われていて、スゴイ!
お菓子の家の様な管理人室、バルセロナの街、その先には地中海と最高のビュー。スペインの気候だけではなくて、こんなカラフルなモザイクがここを訪れる人達を笑顔にしてくれるように思う。
ベンチの後ろもちゃんとモザイク画貼られて、ガーゴイルが綺麗に並んでいる。
カラフルなトカゲの泉水がある階段。
オンシーズンなら人だらけの人気のトカゲちゃんも、人も少なくてポツンとしていた。
大階段から見る管理人さんの家
二つとも入る事が出来て、白い方はミュージアムになっている。
屋根のタイルが太陽の光に当たってキラキラ輝いていた。
そして、中は真っ青。おとぎ話に出てくる家みたい!
塔のある家は土産屋
どこも綿密なモザイク画で関心しきりだったのです。
グエルさんはこの公園にあった自宅で亡くなったそうだ。
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