アンコール遺跡群、森の中の廃墟寺院ベンメリア
アンコール遺跡群の中でもシェムリアップの郊外にある3つの遺跡を巡るこの日、バンテアンスレイから2つ目のベンメリアとやって来た。
道中、一緒に廻ってくれるガイドに小腹が空いたら食べてね!と頂いたバックを開けると、バンテアイスレイを見学し終わってクーラーボックスからだしたばかりなのでおしぼりと同様に冷たく冷えていた。
中にはバナナの葉に包まれた果物が食べやすいようにスティックに刺してあった。甘くて美味しいし、気遣いが嬉しい。
ナーガが守る参道を通って寺院へ、ガイドさん一生懸命説明してくれるけれど、悲しいかな半分も頭に残らない。
そして密林に囲まれ瓦礫の山と化した寺院に口があんぐり。
これは修復不可能だよね・・・・・
寺院の内外は壊れているのにナーガの彫刻は一つならず数体壊れずに残っている不思議さ。彫刻の模様もクッキリ残っている。
ドミノ倒しにあったような壁。
このベンメリアはアンコールワットよりも前の11世紀末に建築されたと推測(資料が残っていない)されるそうで、東のアンコールワットとも呼ばれるそうだ。
私と比べても建物を飲み込む様な木がどれほど巨大なのかが分かる。
遺跡の内外、ポルポト派によって埋められた地雷の除去はドイツのサポートによって2003年1月から初めて今だ続けられていて、ツーリストが歩く当たりは安全だけど、それを外れると未確認の場所もあるのとのこと。
廃墟の中には木製の歩道が設けられているので歩きやすいけれど、陽の光が入らない薄暗い堂の中を歩くのも探検心をくすぐられて楽しい。
ここは雨が似合いそうな遺跡だと感じる。苔むした石が転がり一抹の寂しさがあって、
アンコールワットの辺りが京都なら、ここは古都奈良といった感の趣がある。
青空の下よりも木が茂って日の当たらない中で見る方がこの遺跡が2倍増しで綺麗に見えるような気がする。
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