石切り場と呼ばれたカサ ミアとカフェのEl Cafè de la Pedrera
バルセロナのメインストリート、グラシア通りはゴシック様式やモデニスモ建築が並ぶ華やかな通り、このすぐ近くに滞在していたので、バルセロナの1週間は毎日歩いた。
この通りには言わずと知れたガウディが手掛けた建物が2つあって、その一つが実業家のペレ ミラの邸宅として1906年から1910年にかけて建てられたたカサ ミラ。
直線を全く使わない、波の様な曲線をもつモデルニスモの建造物は、地中海やカタルーニャの雪山をテーマに造られているんだそう。
屋上の兜を被った戦士(パッと見はダースベイダーの家来の白い人達みたい)をイメージした煙突は外からでも見える。
建物の表面にはバルセロナ近郊のモンセラット(後日訪ねる)の石灰岩が使用され、波打つ様なファサードが当時のバルセロナ市民からは評価が全くもって高くなく、la Pedrera”石切り場”と呼ばれていたのだそう。
ガウディが手掛けた個人邸宅では最後の建築で、現在も賃貸マンションには4世代が住んでいると後に参加したツアーのガイドから聞いた。建築当時、3階にはペレ・ミラ夫婦が住み、残りの住居は賃貸にしていて、当時の一般的な給料の10倍の家賃で提供された部屋はなかなか借り手がつかず、3世代に渡り同金額で貸すとの契約を結び、今でも昔の金額のまま月1,000euro前後の超破格値で住んでいるのだとか。
住宅の最上階はガウディ作品の博物館となっていて、屋上テラスや住宅内部の一部を見学することも出来るのだけど、私はカサミラの一部がカフェになったEl Cafè de la Pedrera(その名も石切り場のカフェ)へお茶しに行ってみた。
中にはガウディ作の椅子が置いてあった。
カフェの天井はホイップされた生クリームをたっぷりと撫で付けた様。
飲んだコーヒーは普通だけど、このガウディの空間にしばし浸れるので、街歩きの休憩にお勧め。
カフェの窓からは歪んだ楕円形をしたカサミラの内部、玄関ホールの一部を少し見る事が出来る。螺旋階段のアイアンレースや天井のピンクや緑がかった何とも言えないパステルカラーが印象的だった。
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